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燃えと萌えの赴くままに語り散らす暴走が基本姿勢なテキストブログ
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黒執事考察 ②


本当は、こっちの方を最初にあげるべきだったかもしれない。
以下、黒執事アニメ2期に関する、ネタバレ全開箇条書き考察です。
リュウの、W主従と2期アニメの内容に関する基本的な解釈について。



・アロイスはぶっちゃけ天使だと思う
・原作者様ブログでは、シエルもアロイスも、自分の欲望のために巨大な力を使う身勝手な駄目な子とありますが。
・確かにその通りだと思います。むしろ身勝手な子だからいいんだよ!!
・現実世界では拒絶され、悪しきものとされる思い。それを抱かずにはいられない穢れた魂を全肯定するのが悪魔と言う存在なんでしょうね。

・シエルは一期の結末を得て完成された主人公
・悪魔を呼び出すほどの憎しみを抱いて壊れずにいる魂
・いや、一度ぶっ壊れて、憎しみと復讐という目的によって繋ぎとめられた魂
・歪で脆い中身を透明で硬質な外皮に覆わせている感じ。
・シエルのイメージは、爆裂水晶。ただし原材料はコーンフワラーブルーの最上級サファイア
・傷が付いていない宝石に高値を付けるのは、人間界のくだらぬ価値観
・悪魔は純粋にその美しさだけを愛でるということかな
・こんなこと書いておりますが、黒執事の1期主従(特に原作組)は腐じゃないからいいと思っております。あ、2次創作なら全然オッケーですがむしろ喜んでいただきますが(待て)2期主従はちょっと揺れてる。プラトニックでも爛れていても、正直美味しい。ときめく。

・シエルとアロイスを特別にしているのは、悪魔の存在
・絶望のどん底でもなお、悪魔を従えるに至る強固な意志と望みを抱いたことが両者の共通点
・ただ、その意志と望みの性質が真逆といっていいくらい異なっている。

・シエルの場合は、黒ミサの生贄に捧げられ、絶望のどん底から、強い憎しみと意志でもって悪魔を呼び出し使役するまでに至ったことが、彼をただ犠牲になるだけの無力な子どもから裏社会の秩序にまで引き上げた。
・絶望も憎しみも復讐心も、それ自体は珍しいものではない。腐り切った人間の世界には、不幸な子どもは数えきれないほどいる。
・シエルを特別にしているのは、そのありふれた憎悪が「悪魔を従える」ほどのものだという事実。彼の魂を染め上げる青は、何も生み出すことのない復讐を、そうと理解してなお願う孤高の心。

・一方のアロイス。
・悪魔を呼び出したという点は共通しているが、シエルに比べてアロイスは呼び出すために払った犠牲というのが殆ど存在しない。瀕死の状態まで追い込まれたシエルに対し、アロイスは妖精の呪文と簡素な儀式のみでクロードを呼び出している。
・また、彼の陥っていた状況。身寄りを失くして年寄りの慰み者にされるという境遇は確かに悲惨ではあるけれど、同じ場所には同じような子どもはたくさんいた。
・クロードは蜘蛛の悪魔。トランシー家は女王の蜘蛛。クロードが元々その庭を住処としていたなら、アロイスは悪魔を呼び出したというより、ただ悪魔の罠に偶然かかってしまっただけとも解釈出来る。
・悪魔を呼び出した時点で、彼はまだ悪魔を従えるだけの望みを持っていなかった。呼び出すことと従えることが=で結びついていたシエルとはここが違う。
・シエルの過去に相当する絶望をアロイスが得たのは、アニメ本編に入ってから。
・7話8話の展開がアロイスにとって酷いのは、裕福な貴族の子どもとして、両親や親族からの愛情を与えられていた「幸福な子ども」シエルに対して、アロイスが何も持っていない野良犬だったから。
・唯一の拠り所である弟は既に失く、手にした伯爵の地位も富も与えられた仮初めのものでしかない。元々奪い取ったものだから、例え、もう一度失くしたところでアロイスは惜しくも悲しくもないだろうことが容易に想像出来る。
・アロイスが持っていると言えるものは自分の身体と命と魂くらいしかない。なかでも失ったことで絶望するほどの価値があるのは、クロードが貪りたいと望んだ魂だけ。
・だからこその8話。
・シエルの魂が穢れながらも極上と称されるのは、彼が元々は祝福された子どもであるだけではない。悪魔と契約した後もリジーを始めとする多くの人から愛されていながら、その全てを切り捨てて深淵に落ちる覚悟を持っているのが稀有なんだと思う。
・そんなシエルと同格の主人公という立場に立つためには、アロイスも一度全てを失わなければならなかった。だから、彼は命と肉体、そして悪魔に求められることでやっと価値を得た魂を奪われる。
・食欲も起こらない下賎な魂。クロードに与えられた唯一の価値を、そうクロードに唾棄されることによって。
・魂以外に大切なものを持っていなかったアロイスは、それを全否定されて初めて、シエルが突き落とされたのと同じ絶望を知る。
・もちろん弟であるルカに死なれた時だってアロイスは絶望し嘆いたけど、少なくともその悲劇はアロイスの魂を破壊するには至らなかった。嵐の如く通り過ぎた絶望。その証拠に、アロイスは気力を失いながらもトランシー伯爵に拾われるまで一人で生き延びる。
・圧倒的な悪意と力で持ってねじ伏せ、屈伏させ、人としての誇りも尊厳も奪い尽くす。望みを持たなかったアロイスに、そんな絶望を与えることが出来たのは、唯一愛したクロードだけだったんだと思う。
・しかし、そこからがアロイスの真骨頂。
・命も身体も魂も奪われ、真の絶望に落とされたアロイスは、目玉と魂だけの状態から復活して二人の悪魔を翻弄する。
・この場合、アロイスが闇の底で掴んだ蜘蛛の糸がハンナさんだったんだろうな。糸の先に、自分を地獄に落とした憎い相手を求めたのもシエルと同じ。
・ただ、アロイスは全てを失っても、その相手であるクロードを愛し続けた。
・ぶっちゃけ、何も持っていない状態で、世界に自分しかいなかったところに手を差し伸べて、優しくしてくれた相手を愛するのって、人として自然な感情ですよね。ギブandテイク。与えたものに支払われる対価のようなもの。
・悪魔にしてみれば、どこにでも転がっているありふれた感情でしかなかっただろう。8話までのアロイスは確かに、退屈な名前を刻まれた薄汚れた子どもで、愛や優しさなどという、くだらないものを求め、契約の対価として悪魔が差し出した偽りのそれに縋る下賎な魂だった。
・しかし、何もかも奪われ、偽りであることをこの上なく冷酷に示されてもなお、悪魔の愛を求めたことにより、その想いが徹底的に純化される。
・嘘でもいい、とただ一つの言葉を得る為に創り出した茨の迷宮が象徴的。奪われ否定されたにも関わらず、クロードを導くアロイスは何時の間にか与えられる側から与える側に移っており、愚かな悪魔をひたすら受け入れている。尋常ではない懐の深さ。
・それでもまだ、彼の世界にいるのがクロード一人だった内は、そこまで想うのも他に選択肢がないからで、別にアロイスの想いが特別なわけじゃないと言い訳することも出来た。
・しかし、ハンナさんやルカという本当の愛を向けてくれる存在を見出してなお「お前の愛が欲しかった」と口にしたことで、アロイスの想いが特別であることが立証される。
・恐らくその瞬間、アロイスはシエルと同じ、悪魔を従えるに足る望みと意志を持った魂に至った。
・セバスチャンに殺されたクロードは、この時点でアロイスに屈伏していた。だからあっさりと敗北を受け入れ、執事としてアロイスの元へ旅立つ。
・結論:第二期は、アロイスとクロードがもう一組の黒執事主従になるまでの物語。
 

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