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黒執事考察 ④

旦那様を愛でながらつづる黒執事考察の続き。
前回の記事をごらんになってからお読みください。

またもや携帯では読めない長さになってしまったので修正させていただきました。
色々言い訳したいころはありますが、諸事情により今は浮気を本妻に感づかれた夫の心境をリアル体験させらせ、口から魂的な何かが飛んでいってしまったような状況ですので、割愛させていただきます。

とにかく俺はやった、やり遂げたんだ・・・!!



<色で見る黒執事Ⅱ~本題編~>

【4.色いろいろ】

さて、旦那様とクロードの間で交わされていた感情のやり取りが、支配するかされるか、食うか呑まれるか、飢えるか飢えさせるかの割と本気なデッド・オア・ヘヴン(訳:どちらにせよ結末は天国だからいいじゃんか)であったことが判明したところで、今回の考察のメインである「色」の話(※前回の記事は前説明)に移りましょう。

黒執事Ⅱは大変映像が美しい作品です。
前作はイギリス各地の名所が壮大な物語の展開される舞台として登場し、視聴者の目を存分に楽しませてくれました。対するに2期ではトランシー邸とその周辺に主な舞台が縮小された分、細部に凝った演出が見受けられたのですが、中でも前作には無い特徴だとリュウが感じたのは「色使い」です。黒執事Ⅱは、全体的に、1期に比べて色の使い方が鮮やかで印象的でした。特に、詳細は(あとでねちこく言及するので)省きますが、トランシー版&通常版のOPには、それが顕著だったように思います。
<薔薇にみる黒執事>考察でもちらりと触れた、各主従を象徴するイメージカラー。
魂の色、それ以外の鍵となる色(※榴の個人的解釈)がそれぞれ果たしている役割とは何なのか。今回はその辺りを突き詰めることによって、某蜘蛛執事がどれだけ旦那様ラバーであったかを立証する理論を捏造、もとい黒執事2期を構成する矛盾を読み解いていきたいと思います!!

まずは、旦那様ラバーである私にとって外すことの出来ない「紅」についてです。
野良犬だった少年をトランシー伯爵に変貌させ、最終的にその死を彩ることになったこの色は、セバスチャンやクロード、ハンナさんといった悪魔が本性を見せたときに現れる瞳の色でもあることから、2期本編に留まらず、黒執事という作品全体において重要な位置をしめていると思われます。

黒執事の登場人物のなかで最も「紅」と関わりの深い、というより「紅」を象徴するキャラクターと言えば、原作と1期で黒執事のダークな世界観を真っ先に示した「切り裂きジャック編」における影主役、マダム・レッドと死神グレルに他なりませんよね!!(※リュウはカッコイイ女性は無条件に愛する主義なのでこの二人とも大好きです。二人とも大好きです

無残に解体された娼婦の返り血と、地に燃えるリコリス(彼岸花)。
美しさと残酷さを同時に表すこの色は、原作では、マダム・レッドを娼婦殺しの狂気に駆り立て、最終的には死へと追いやりました。彼女がシエルの父を愛したきっかけは、嫌いだった赤毛に対する賞賛の言葉。事故により、子供を産めない身体となった彼女の憎しみを暴走させたのは、唯一のよりどころもであった姉夫婦(シエルの父母)を屋敷ごと焼き尽くした業火でした。
そして最後、彼女は血の繋がりある肉親への情を捨てきれなかったばかりにシエルの殺害を躊躇してしまい、赤い死神の失望を買ってデスサイズに貫かれるという結末を辿ることになります。
改めて切り裂きジャック編を振り返ると、マダム・レッドを取り巻いていた「紅」は、「破滅に至る執着」を表していたように思えてなりません。
マダムレッドを殺した死神グレルは、アニメでは原作のダークさを引き継ぎつつも、場を和ませるコミカルなキャラクターとして原作以上に大活躍していますが、好きな相手ほどチェーンソーで切り殺したくなるという傍迷惑なその愛し方は、よく考えれば破滅そのものですよね。ちなみに、リュウとしては、グレルが自らの手でマダム・レッドを切り裂いたのも、彼なりの最大級の愛情だったのだと信じたいところです。アニメでは、グレルはマダムの形見である赤い上着をずっと身に付けていますし…!!

さて、お前2期の考察するんじゃなかったのかと突っ込まれる前に本題に入りましょう。
この「紅=破滅に至る執着」という切り裂きジャック編におけるリュウ的解釈のキーワードは、今回のアニメ2期における解釈、特に「悪魔の目に通じる紅」の意味を探るうえで重要なポイントとなります。決して考察にかこつけてマダムとグレルコンビへの愛も叫ぼうとしたわけではありませんよ。叫ぶけど。

己の欲望を叶えるために悪魔と契約を交わした少年、シエルとアロイス。
ファントムハイヴ邸を焼き尽くした業火と村を全滅させた炎。二人が契約を交わす原因となった過去はどちらも「紅」い炎に彩られておりますし、永遠と引き換えに限られた絶対を享受した契約者には、願いを叶えたが最後、悪魔に魂を奪われるという破滅の運命が待ち受けます。
前項で、契約の締結と履行は、悪魔を悪魔として成り立たせているものだと書きましたが、獲物の証である契約印に呼応して「紅く」輝く悪魔の目は、契約者の魂に対する悪魔の執着、言い換えれば「契約を介した魂の拘束」を示しているのではないでしょうか。

ここで、2組の黒執事主従を比較してみます。
まずは、あくまで主人公のセバスチャン。彼は執事であるとき、紅茶色の瞳をしていますよね。
悪魔の本性である「紅」に近いにも関わらず、現実に人間の虹彩を構成する色素としても違和感のない上品な色合いです。また、彼が本編中、瞳を「紅」く染めるのは、契約印を提示したシエルの命令に応えて悪魔の力を行使する時のみ。原作でも、セバスチャンは主の影として仕える執事の美学を重んじているため、派手な色合いをあまり好まない発言をしています。グレルに対しては、面と向かって「悪趣味」と言い切っていましたしね。悪魔の本性である「紅」、即ち食欲に通じる獲物への独占欲と支配欲を普段はおおっぴらにせず、ここぞというときだけ示すセバスチャンは、流石に紳士的な悪魔と言えるのかもしれません。

一方のクロード氏。
この流れで 大体察しは付くかと思われますが、セバスチャンに比べると彼は色々な面で余りにあからさまが過ぎると思います。執事であるときの瞳の色は金。 人間ではないことを隠す気がまるで感じられないこの色は、「嫉妬」を示す黄色の薔薇を想起させると同時に、トランシー伯爵邸全体を「紅」とセットになって彩っていたもの。その色合いを「悪趣味」だと嫌悪していた旦那様は、自身の華やかな見た目に反して質素かつ常識的な美的感覚を有しているようですが、地味な執事服に身を包んでいるクロードは、第6話で登場した彼の私室とおぼしき契約の部屋の内装(首がない像があったり蜘蛛をかたどった花瓶があったり)や、契約前のクリスマスカラーな軍服から考えて、元々はかなりの派手好きであることが推察されます。魂魂と口では言いつつ、旦那様の華やかで愛らしい美貌も絶対気に入っていやがったに違いありません!!(握りこぶし)

浮浪児ジム・マッケンは、悪魔との出会いにより生きる気力を取り戻し、自らの性を武器にトランシー伯爵を誘惑します。薄汚れた風貌から別人のように生来の美貌を開花させた彼が、伯爵を落とすために纏ったのが、蜘蛛の巣に絡め摂られた蝶の絵が浮かぶ「紅い襦袢」でした。この時、クロードはまだアロイス執事ではなかったので、この襦袢を彼に用意したのは当時のトランシー屋敷の使用人だったのかもしれませんが、薄汚れた野良犬でしかなかった少年にそんな衣装を身に付けさせたのが、「悪魔に叶えてもらう願いを見つける」即ち「悪魔と契約する」という目的であったことは間違いありません。
第11話のバラ迷宮で、アロイスが自分の本名を「アロイス・トランシー」であると定義したのは、その名前を持つ自分がクロードという存在がなければ成り立たなかったことを、誰よりアロイス自身が理解していたからからなのでしょう。ほんと、この子はどこまであの変態執事ことクロードのことが好きなのか・・・・(涙)

その後も、「紅」はアロイスとクロードとの契約が深化していく度に、印象的な形で場面に現れます。
願いの内容を「セバスチャンへの復讐」にさだめ、クロードを執事として従えた時に着ていた貴族服。先代伯爵の葬儀後、クロードにシエルを狙う理由を語ったアロイスの背景に咲き乱れていた芥子花。そして、 セバスチャンへの復讐が本格的に開始されたアニメ本編第1話において、「紅」と「金」に塗り変えられたトランシー邸。

クロードの行動は、 まるで幾重にも幾重にもアロイスを「紅」に閉じ込めようとするかのよう。そこには旦那様の魂をひたすら「契約」という鎖に縛り付けようとする悪魔的な彼の執念を見て取ることが出来ます。契約を破棄しアロイスを殺した後でさえ、その魂を紅い指輪に変え、紅い紅茶缶のなかに閉じ込めたわけですから、念入りさはいっそ偏執的とすら言えるんじゃあないかと。
製作者サイドで「クロードとアロイスの関係は「本来の悪魔と契約者の関係」であると言及されていたのは、クロードが最期の最期まで「契約に基づく魂の所有と支配」に固執していたからなのでしょう。
トランシー版OP中盤には、紅く染まった世界で背中合わせに佇む2期主従が登場します。そこから紅く染まった月を背景に一人立つクロードへ切り替わり、画面は吸い込まれるようにして瞳のクローズアップへ。
この時のクロードの瞳はいわゆる「悪魔眼(瞳孔が細長くなり、メタリックに紅く輝く)」ではなく、人間バージョンのものなのですが、背景のせいか「紅く」染まっているように見えるんですよね。更に、この後の場面は、トランシー家の家紋(紅い蜘蛛)と、空ろな目をしている旦那様へと繋がります。
屋敷や紅茶缶のなかに閉じ込めただけではあきたらず、本来の悪魔の「紅」を宿した瞳に旦那様を捕らえてしまいたい。そんなクロードさんの熱が秘められた画面構成ってことで良いでしょうか。
勿論リュウの妄想です。更に言えばこじつけです。
ですが、万が一、この解釈が正解だったとしたら、クロードお前どんだけ旦那様のこと好きなんだよあからさま過ぎるのに分かりにくすぎるよ馬鹿やろうって話ですよね!!

ぶっちゃけこの考察は、本編でのクロード氏のあんまりな行動の数々に憤りを抑えきれなくなった結果、奴が悪魔でも構うものか、ここは人間が人間として持ちうる最大限の魔力こと妄想力を駆使して昼を夜に、砂糖を塩にする勢いで証拠を捏造し、是が非でも脳内のクロード氏に本編でやらかした全ての犯行の動機が旦那様への燃え上がるような想いゆえだったんだと自白させてやらぁ!!という浅はかな決意の元に始めたものだったんですが、ここまで来たところで自分はあけてはいけない扉を開けちゃったじゃないかとちょっと戦慄を覚えました。妄想妄想と自分で言い聞かせていないと、本編があんなことになったのは、あれ以上「分かりやすく」してしまったら、トランシーサイドの人間(と悪魔)関係図が公共の電波には乗せられない代物になってしまっていたからなんじゃないか、あの色々酷いクロードさんはあれでも最大限良心的なクロードさんだったんじゃないか、とか、考察を続ける意味を見失ってしまいそうです。

というわけで、これ以上、悪魔の狂気に当てられる前に次の「色」の話に移りますね!!
いい加減「とにかく旦那様はクロードに愛されてたんだよ!!2期ってそういうストーリーだったんだよ!!この際愛し方とか細かいことは問わない」で済む話をどれだけ引き伸ばす気だお前、とうんざりされた方は非常に申し訳ありません。そして、お待たせいたしました。次の記事が最後です。

「旦那様は世界一!!」を叫びたいが余りに膨らませた妄想がここまで長くなるなんて、私が一番予想外だったよ。さすが旦那様!!!(ちょ)  

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