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燃えと萌えの赴くままに語り散らす暴走が基本姿勢なテキストブログ
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黒執事考察 ⑤


これにて完結!!だが、リュウの戦いはこれからだ!!
(本妻※一次創作の相方を裏切ったわけではないという証拠を態度でし示すと共に、実はもう本気レベルで入れ込んでいる旦那様を愛し続けるにはどうすればいいか真剣に検討する的な意味で)

追記より以下、暴走しかしていない黒執事Ⅱ考察の最終記事となります~。
旦那様への愛と、クロード氏への多分に願望を孕んだ妄想と、W黒執事を従えるW主人の対比構造萌えと、ハンナさんまじ優美ハンナさんまじ聖母な崇拝心とがゲシュタルト崩壊を起こしたような有様となっておりますので、嫌な予感がした方はすみやかにお戻りください。それ以外の奇特な方も、戻られたほうがいいかもしれません。

まぁそんなこんなで、黒執事Ⅱ補完考察最終章~!!
副題「リュウはどこへ行く」(ぇ)



【5.紫を纏う魂】
 
本編では涙しかない結末を辿ったものの、実はものすっごい分かりにくい形ながら、この上なく熱烈にクロードさんに執着されていた可能性が出てきた旦那様。
 しかし、裏を返せば、クロード氏が一生懸命紅い服着せたり紅い花添えたり紅い箱庭に閉じ込めたりして、悪魔としての執着を旦那様に押し付けていたのは、そこまでしても、アロイスの魂が本当の意味で「紅」には染まりきらなかったから、と考えられます。
 この可能性について解説するまえに、「悪魔」をあらわす紅に対し、「契約者」を象徴する色について語らせてください。
 
契約者であるアロイスとシエル。
 生まれも育ちも、性格もまるで異なる彼らの共通点は、悪魔と契約を交わしていること。そして、悪魔との契約を交わす原因となった過去でした。全てを奪った紅い炎の記憶という類似点は、アニメ本編でも取り上げられ、クロードがシエルとアロイスの魂を混ぜようと思いついた理由でもあります。
 まるで鏡合わせのように、起点のみで繋がる相似形の魂。
 そんな二人は外見においても、黒髪と金髪、もやしっ子の細足とむっちり太もも(そこかよ)といった具合にうっとりするくらい見事な対比のデザインでありながら、一つだけ、同じ「色」を持ち合わせています。
 それが「紫」
 シエルの瞳は、契約印が刻まれている右目のみアメジストの輝きを帯びています。即ち、シエル生来の瞳の色である「青」と、悪魔であるセバスチャンの瞳である「紅」が溶け合った色。一度混ざれば最後、決して切り離すことの出来ない「契約」という名の鎖を象徴するのにぴったりですよね。古代ローマの時代では皇帝など限られた人間にしか身につけることを許されなかった色であることも、全てと引き換えに願いを叶えるというシエルが契約に込めた覚悟の尊さを示しているようです。
 シエルのもう片方の目は青のまま。普段身につけている服にも、赤の混じった色のものはありません。シエルは契約の明石である「紫」を、肉体では最も魂に近い(心を映す)「瞳」に刻んでいますが、同時に「契約」に関わる以外の部分、彼を彼として成り立たせているものについては悪魔の介入を一切許していないということでもあるでしょう。契約というただ一点において強固に結びつき、保たれる厳然とした主従関係。それが、セバスチャンであり、シエルなんだと思います。
 
一方、アロイスが宿している「紫」は、彼のクロードという悪魔への依存を示すかのように、通常デザインに大きく面積を占める形で組み込まれています。恐らく視聴者のなかに最も強く「アロイス」というキャラクターの像として刻み付けられているのは、このトランシー伯爵として、髪や瞳の薄い色素を際立たせる「紫」のコートを羽織ったアロイスでしょう。
 しかし、シエルの「紫」が決して切り離せない身体の一部であったのに対し、アロイスの纏う「紫」はどれほど印象深くても、その気になればいつでも脱ぎ捨てることが可能な衣服。外面を彩る飾りでしかありません。これは、彼の心が本当の意味では契約を受け入れていなかったからなんじゃないでしょうか。
 
アロイスは、クロードに対する想いから、契約と言う条件の下に成り立つ繋がりを内心では拒絶していました。 クロードには執着していたものの、「悪魔との契約」には執着していなかった契約者。
 地位にも権力にも興味を持たない無垢な彼が唯一抱いた本当の望みはクロードの愛を得ることです。契約の範疇を超えて注がれた思いは、「契約」によってしか存在することが出来ない悪魔であり、契約によって旦那様を支配しようとしていたクロードによっては煩わしく、憎らしいものであったのかもしれません。その想いがある限り、アロイスは決して悪魔であるクロードの執着に応えないわけですから。
 その証拠に、トランシー版OPの例の場面で、ロードの赤い瞳に閉じ込められているかのように映し出される旦那様は、真っ白な背景に紫のコートを羽織っていない姿をしています。更に、そこからクローズアップされるのは、紅とは真逆の色。
 クロードに殺害され、契約の意味を失ったアロイスに唯一残された肉体と魂の一部、眼球の「薄青」。
 
紅は「契約に基づく悪魔の執着」、紫は「覚悟の上に成り立つ契約」なら、
青が象徴するのは恐らく、「契約による拘束が及ばない想い」
 
愛情、と定義しなかったのは、青はシエルの魂の色でもあるからです。
 シエルは、契約を真っ向から受け入れていますが、彼ははっきりと自分の復讐は自分のものであると言い切っています。シエルの持つ高貴さは、ファントムハイブという家の業を引き継いだゆえのものかもしれませんが、恐らくは生まれながらのものでしょう。でなけりゃ、まだ悪の貴族の血が目覚める前の天使だった坊ちゃんがずたぼろに壊された状態で、「この僕に屈辱を味合わせた」奴らに対する復讐心から立ち上がることは出来なかったんじゃないでしょうか。自らの価値を本能的に認識していたからこそ、シエルはそれを損なったものたちを許さなかったんだと思います。
 シエルの青は、「契約に拘束されない=何者にも冒されない誇りと孤独」を示す色。
 一方、自分を捕らえた性欲の捌け口とした先代トランシー伯爵に対しても、「あんなやつの事などどうでもいい」と言っていたアロイスは、自己評価がものすごく低い、というより無いに等しい哀れな子供です。悪魔に捕らわれて、願いはと聞かれても、彼にはとっさに「自分のため」の望みは浮かんできませんでした。やっと見出した願いは死んだルカのためのものですし、結局その願いも8話で放棄した彼は、ほとんど自分の魂を求めてくれた悪魔のためだけに生き続けていたようなもの。本当に、どうしてこの子はここまでこんなにこうなんですかこの子・・・・!!(※いつもの発作)
 挙句の果てに、その悪魔に殺されたアロイスが最後まで彼のものとして持ち続けたのが、ブルーベルと同じ柔らかな「青」に象徴される「契約に拘束されない=永遠に変わることのない愛情」
 性質は真逆ですが、どちらも抱き続けるのが半端なく難しい想いですよね。シエルという最強の主人公にここまで匹敵し得る形で、アロイスがオリジナルの主人公として完成されたことは実にすばらしいと思います。本当はもう一人「青」を宿した人物がいるのですが、彼女については次項に回させていただきますね。
 
【6.食らい合う紅と青】
 
さて、主要な色の役割が判明したところで、改めて2期の流れを追ってみましょう。
 
まず、本編開始直後の旦那様。
 紫のコートを羽織り、すばらしく旦那様ぶりを発揮していた彼は、この時点で、既に悪魔であるクロードのこともそうと理解したうえで愛していたのかもしれません。そりゃあれだけ熱烈な「紅」攻勢を受ければ、多少なりともぐらつきはするでしょうとも。
 対するに1話のクロードは、前回の記事では旦那様とのすれ違うばかりの想いに若干疲れていたんだろうと語らせていただきましたが、軽快なタップダンスと共にトランシー邸を「紅く」塗り替えた猛攻ぶりを見る限り、まだまだ余力がありそうです。
 トランシー版 OPで映し出される、紫の背景に染め上げられながら、階段に行儀悪く座り込む旦那様。虚ろな表情は、クロードによって染め上げられつつある自分の心を自覚していたからでしょうか。アロイスは契約を否定しながら、契約にすがる不安定な状態であり、彼の本当の望みも見失っていました。
 永遠の愛に対する執着と、契約という限られたつながりに閉じ込めようとする悪魔の支配。どちらも尋常ならざる想いであり、矢印もお互いを向いているのに相容れない二つの意思は、この時点ではまだぎりぎりぎの均衡を保っていたのでしょう。
 
しかし、第八話で旦那様は紫の外套を抜いでしまいます。
 拮抗していたバランスは崩れ、シエルに刺された傷口から溢れ出す「紅」に染まってゆく旦那様。傷を付けたのはシエルですが、アロイスに血を流させたのはクロードですよね。シエルの付けた傷を愛おしげに撫でたり気色悪い笑みを浮かべたりするから、旦那様は家出してしまったわけですし。
 クロードの執着が逸れたと思い込んだことにより、アロイスはそれまで否定していた契約に頼らざるを得なくなります。クロードに縋り付き、契約の呪文と共に本当の願い(クロードに傍にいて欲しい、愛して欲しい)を告げてしまう。その瞬間、それまでクロードの執着を押さえ込んでいた旦那様の意志は力をなくし、悪魔の支配力に呑み込まれてしまった。8話のラストが、紅い薔薇のような血に染め上げられた旦那様の遺体であるのはそのことを意味しているのでしょう。
 「薄青」の瞳を永遠に閉ざし、「紅い」血に染め、魂そのものは「紅い」指輪にしてさらう。
 正にクロード氏大勝利。
 
ところが、ここでとある人物が介入したことにより、クロードに打ち砕かれた旦那様の想いは復活し、一気に純化させることになります。
 「青」の色を宿す最後の一人。そう、ハンナさんです。
 第1話で旦那様に潰された彼女の瞳もまた「青」。悪魔である彼女が抱く「契約に拘束されない想い」は勿論、ルカに出会ったことで芽生えた、旦那様に対する包み込むような愛情に他なりません。
 既に他の悪魔のものとなってしまっている魂を、ただ傍らにいたいという思いだけで見守り続けた彼女の行動は、本来の悪魔の限界をとっくに越えてしまっているものと言えるでしょう。
 ある意味、彼女は悪魔というより、既に悪魔と人の中間のような存在だったのかもしれません。
 第1話の時点で、クロードへの執着から自らの魂を構成する真の色「薄青」を失いかけていた旦那様。
 彼がハンナさんの目を潰したのは、自分がクロードを留めるために諦めようとしている思いを宿している彼女がうっとおしかったからかもしれませんね。そして、ハンナさん潰された青い瞳は、赤い血に塗れ・・・と拾い上げていくときりが無いので割愛させていただきます。
 
旦那様は、クロードと共に築き上げた「アロイス・トランシー」を8話で失いました。様々な「紅」に彩られ、クロードの契約印を刻まれていた肉体から解放され、かつ同じ魂の色を持つハンナさんを味方につけたことで、旦那様は本来の魂の色を取り戻したのでしょう。
 シエルの魂と混ざったことも、プラスに働いたのかもしれません。性質は違っても、シエルの色も「青」ですからね。10話以降のシエルの身体にはいったアロイスは、青い服を身に付けており、完全にクロードとの契約からは切り離された状態だったのだと思われます。
 それでもなお、クロードへの愛を抱き続けたことで、その思いが契約を凌駕するものであることを立証した旦那様。「お前の愛が欲しかった」と呟いた瞬間、旦那様の瞳にはクロードの支配から逃れた証のように、ハンナさんとの契約印が「青く」輝いていました。
 
つまり。
 クロードは、旦那様を閉じ込めようとしたために、旦那様を失ってしまったわけですね。
 あくまで妄想ですが、「色」で見るとそうなります。
 
どちらも互いの色を捨て切れなかったがために、それでいて相手を欲したがために、訪れてしまった破滅。
 しかし、物語の最後で、悪魔としての生を終えたクロードはハンナさんと共に「青い」海のそこへ沈みます。
 全員・全部・幸せ!!の場面ですね。
 そして、OVA「蜘蛛の意図」のエンドロール。映し出されるのは青いブルーベルの咲き乱れる場所ですが、一厘のブルーベルを描いたイラストにはほんの微かに「紅」色が混じっていました。一体何の色だろう、と思っていたのですが、生きている限り消すことの出来なかった障壁が無くなった彼岸では、クロードの思いも契約とは違う純粋な旦那様への情熱として、青いブルーベルの元にあることが許されたのだと、解釈しておきたいとおもいます。クロードの情熱って、抑制されていた状態でもあんなんだったんだから、許されたらとんでもないことになりそうな気がしますが、それは考えないことにして(笑)
 
以上、あほらしいまでに長々しくなってしまいましたが、リュウの黒執事考察を締めさせていただきます。
 ここまでお付き合いくださった方、本当にありがとうございました。どうぞ遠慮なく石を投げてください。いやもうほんと、すみません・・・・・!!!
 
結論:黒執事Ⅱは最高 旦那様は最強可愛い

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