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燃えと萌えの赴くままに語り散らす暴走が基本姿勢なテキストブログ
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それでも(以下略)②


追記より先、A・RI・E・NA・I★第1話プロット的なものの続きです。
先に設定編と第一話の記事を必ずご確認ください。必ずご確認ください。



IFシリーズ黒執事 第1話「(タイトル未定※ネーミングセンス無いんです・中編)」

その頃のセバスチャンサイド。
シエルとジム少年のやり取りから少し時間が経過した後、セバスチャンは高級娼館で二人の男が密会しているのを目撃する。一人は例の子供を誘拐された貴族。もう一人は、例の女王に進言をした大物貴族。
「まだ見つからないのか!!」
「申し訳ありません」
どうやら、いなくなった子供について話をしているようだが、子供の親であるはずの被害者貴族より、大物貴族の方がその行方を気にしている様子。更に会話を盗み聞き、イーストエンドの孤児達を攫っていたのは大物貴族の指示であったということが判明する。行方不明になった子供を捜すために、この娼館のパトロンである被害者貴族に金を渡して、ごろつきにイーストエンドの孤児を片っ端から探らせていた。
今夜もまた孤児狩りを行うようにと言う大物貴族だが、被害者貴族は渋る。何故そこまであの子供に固執するのか、女王の命により「番犬」も動いていることだし、しばらく大人しくしたほうが良いのでは・・・と訴える被害者貴族に、「それもこれも貴様があのガキを始末し損ねたからだろうが!!」と逆切れする大物貴族。
要するに、最初に被害者貴族の子供が誘拐されたというのは狂言だった。
被害者貴族は、娼館で買い上げた男娼を養子と称して自分の屋敷に招き、他の貴族を接待させるのに利用し、新しい「子供」が手に入る度に始末してたらしい。だが、今回は子供を殺害する直前に、何者かによって奪われてしまったらしかった。

「どうやら、坊ちゃんの読みは当たりだったようですね」

実は、シエルは女王から命を受けた時点で被害者貴族を疑っていた。
誘拐されたという子供が正式な手続きを経た養子ではないことも、被害者貴族の接待にまつわる後ろ暗い噂も知っていたにもかかわらず調査に挑んだのは、女王の命に答えるためだけでなく、悪の貴族たるファントムハイヴ伯爵に「探し物」をさせようとした大物貴族の鼻を明かすため。
「稚児趣味の下種な変態の分際で、この僕に〝とってこい〟をさせようとはな」
坊ちゃんマジ悪の貴族。だがそこがいい!!

大物貴族が何故そこまで誘拐された子供を捜しているのかは決して口にしようとはしなかった。
「被害者貴族と大物貴族は間違いなくその娼館に現れるだろうから、現場を押さえたら僕に伝えろ」と命令を受けていたセバスチャンは、その場を立ち去ろうとする。
が、
「命令とあれば、貴殿は出歯亀の真似事までするのか?」
そこに、金ナイフ構えたクロード氏が登場。
「ええ、主の望みであれば。私は悪魔で執事ですから」
銀ナイフで対抗するセバスチャン。
この二人はいきなり真剣構えて決闘にもつれ込む間柄でも全然構わない。
娼館のなかでバトルしたら迷惑だし、すぐにバレて大騒ぎになってしまいそうなので、悪魔ぱぅわで空間転移するなりなんなりして、夜空をバックにイーストエンドの家々の屋根を駆け巡ればいいと思う。どちらにせよ迷惑。
多分この二人、潜入中も本編7話前半のような、無駄に高度でえげつない戦いを繰り広げていたんだろうな。
「一体、貴方の目的は何です?」
「目的?そのようなものはない。全ては、旦那様のため」
ちなみに、潜入先の高級娼館の主には「ご主人様」とか「オーナー様」とか、とにかく「旦那様」以外の呼称を使っていたクロード氏。
「悪魔で執事。私も・・・・・」
最大限カッコイイクロード氏をご想像下さい。

場面変わってイーストエンドの酒屋。
一日の仕事を終えて、「あー疲れたー」と猫っぽく伸びをしながら夜道を歩くジム少年とシエル。
ジム少年は酒場に住み込みだが、一人で家に帰るというシエルが心配だからと勝手に付いてきた。
セバスチャンと落ち合って一旦屋敷に戻る予定だったため、内心焦りまくるシエル。
しかし、適当な場所で「ここまででいい」と言ったところ、ジム少年はあっさり受け入れ、そのまま一人で酒場に戻ろうとする。また余計な作り話や演技をせずに済んだとほっとしたシエル。
ところが次の瞬間、背後から何者かに捉えられそうになる。
例の被害者貴族の手先であるごろつき達だと察するも、とっさに抵抗できないシエルを救ったのは、帰ったはずのジムだった。ごろつきに容赦なく金的蹴りを食らわせ、シエルの手を引き逃走する。
夜のイーストエンドを必死に駆ける二人の少年。
ジムの健脚に追いつけないもやしっ子坊ちゃんは、「手を離せ」と訴えるが、ジムは聞き入れない。
「悪いけど、二度と〝ルカ〟を離すわけにはいかないんだよ」
その言葉に、反射的に手を振り払うシエル。
「勘違いするな。僕はお前の弟じゃない」
厳しい台詞に寂しげな目を見せるジム。しかし、すぐに「知ってるよ」と答える。
だが、二人の間に数歩分の距離が出来たその瞬間、タイミングをを見計らっていたかのように、闇のなかから伸びた手によってジム少年が攫われてしまう。

「ジムっ!!!」

後を追おうとするも、また別の方向から現れたごろつき共に遭遇するシエル。
「ちっ、二手に分かれていたのか!」
今度こそ絶体絶命大ピンチ。などということは、悪魔を従えるファントムハイヴ伯爵にはありません。
ようやく登場したセバスチャンの手により、ごろつき達の山が完成。
「遅いぞ。何をしていた」とご立腹の坊ちゃんに
「申し訳ありません。少々邪魔が入りまして」と応えるセバスチャン。
「お前がてこずるような邪魔だったのか?」
「ええ。しかし、急用が入ったとのことで、お帰りになられまして」
「?」
意味不明ながらも、ひとまず酒場へ向かうようにセバスチャンに指示するシエル。
「あの少年を追わずともよろしいのですか?」
「必要ない。まずは親玉を締め上げるのが先だ」

その後、シエル達は例の粗末な娼館と更に隠し通路で繋がっていた酒場から出て行こうとしていた元被害者貴族をとっ捕まえ(※うっかり書きそびれましたが、シエルは酒場に潜入中、ジム少年といちゃいちゃしていただけではなく、ちゃんと女王の番犬の仕事をしてました。ジム少年の証言や、些細な違和感から酒場も例の連中のぐるであると気付き、隠し通路が二重構造になっていることを見抜いていたという さすがは坊ちゃん!)、誘拐した子供達の居場所(=闇オークションへの出品庫)を聞き出す。
しかし、その日の晩に捉えられた孤児達が集められていたはずの場所には、何故か例の元被害者貴族の子息(という名目で飼われていた男娼)がいた。代わりに、そこにいるはずのジムの姿が見当たらない。
「どういうことだ!?」
誘拐されていた子息(イメージは第8話に登場した妖精の呪文を知っていた茶髪少年)の話によると、彼はずっと目隠しをされたまま、どこかに監禁されていたらしい。そして、「今日はここにいるのが一番安全だからさ」と誰かに連れてこられた。表には見張りがいて、締め切られていたはずの部屋の中に。
「クソつまんないだろうけど、大人しくしててよ」
更に詳しく事情を聞きだそうとしたシエルは、誘拐された子息の記憶していたその「誰か」の口調が、ジムのそれと一致することに気付く。

「そういうことか・・・・・奴の居場所が分かるか?」
奴とは誰か。ジム少年か、大物貴族か、私の邪魔をしたものか。そう楽しげに問い返すセバスチャンに、悪の貴族モード全開の微笑を浮かべて答えるシエル。
「決まってる。この僕に〝とってこい〟をさせた輩のことだ」

「命令だ。今すぐ僕を奴の元へ連れて行け、セバスチャン」
「イエス・マイロード」
いつもの台詞で決めた二人。

「しかし、何か手がかりがありませんとね。坊ちゃん、何かかの少年の持っていたものなどは?」
「住み込んでいたという部屋にも私物は愚か、誰かが寝泊りした形跡自体が見当たらなかったそうだ。痕跡らしい痕跡は残っていないだろう」
「ふむ。ところで坊ちゃん?」
「何だ?」
「さきほどから随分と、下品な匂いをさせていらっしゃいますね」
「!?」


 

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